銃につける長い筒の名称はサイレンサーか、サプレッサーか

いきなり濃い(?)テーマ。

男なら誰でも憧れの銃の先にとりつけるあの長くて黒くて硬いアレ。

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映画では銃声が"プシュップシュッ"というイケてる音に変わるコイツです。

個人的には"サイレンサー"派なので、取り敢えずこのブログでは"サイレンサー"という表記に統一しておきます。

 

銃好きの間ではサイレンサーのことを"サイレンサー(silencer)"と呼ぶか、"サプレッサー(suppressor)"と呼ぶか議論になることがあります。

傍からみればどうでもいい話ですが、これは結構我々銃好きには重要です。

 

"silencer"は直訳すると"音"、"suppressor"は直訳すると"音"

つまり「音が完全に『消える』ことはないのだから減音の意味である"suppressor"が正しい」だからサプレッサーだ

という意見をよく聞きます。

さて、これは実際どうなんでしょう。友人の英語ネイティブの何人かにこのことを聞いたことがあります。

 

結果として全員から「どうでもいい」という回答をもらったんですが(笑)、しつこく聞いてみると"silencer"は確かに"音が消える"というニュアンスだけど、だれも本当に音が消えるなんて思わない。だからどっちが間違っているわけでもなく、どっちででもいいと思う

とのことでした。

つまり、いちいちネイティブはどっちが正しいなんてのは思わず、どちらでもちゃんとあの黒くて長い棒を想像するそうです。

 

じゃあ何故2つの単語が存在しているのか・・・・

これには1つ、面白い話があります。

"言葉のイメージ"です

元々、銃器のメーカーは"サイレンサー"という単語を使って販売をしていたのですが、この"サイレンサー"という単語そのものが"暗殺"というイメージと結びついてどうも買い手の印象がよくなかったそうです。

そこでイメージが中立(?)なサプレッサーという単語をメーカーは使い始めたのだとか。

 

 

実際にベトナム戦争で軍が"kill(殺す)"という単語を頻繁に使って国民からそっぽ向かれたので"neutralize(無力化する)"という単語を使いはじめた

という話があるので、これが本当なら納得です。